鍼灸学生のTsukasaです。
先日、生涯の相棒と出会いました。
学校の「はりきゅう実技」の授業で…
\My ハリandもぐさ をいただきました!!/
(パッパカパーン)
もぐさと言うのは、お灸の原料。
よもぎの葉っぱの裏にある綿毛を集めたもの。
今まで市販の台座灸は使ったことありましたが、もぐさを手に取るのは人生初。
封を開けると、自然を感じるなんともやさしい香り。
それだけで気持ちが穏やかに…
感覚としては畳のいい香りを嗅いだ時に近しいけれど、畳ともちがう。
さわると、ふわふわモチモチでずっと触っていたくなる。
愛しさすら感じる。
ハリは2種類。
「寸六」、「寸三」と呼よばれる、銀でできた刺す用のハリ。
そして、「てい鍼」と呼ばれる、刺さずに接触させる用のハリ。
ハリについても、「円皮鍼」という、針先がついたシール状のものを使用したことはありましたが、いわゆるハリを手にするのは初。
わたしのもぐさ。
わたしのハリ。
ただの教材と言えば、それまでだけど。
「わたしの相棒」
ようやく手にすることができたんだ。
そんな喜びがありました。
そして、実技ではハリの手技を習いました。
両手挿官と片手挿管。
ハリを刺す準備として、細長い筒にハリを入れた状態にしないといけません。
その動作を両手でするか片手でするか。
効率的な治療をするためには「片手挿管」の方がいい。
片方の手でツボを探している間に、もう片方の手でハリをセットできる。
時間短縮になる。
って先生が言ってた。
早速、片手挿管の練習。
まあまあ難しい。
まだまだぎこちない。
相棒と早く仲良くなれるよう、少しずつ信頼関係を築いていこう。
百錬自得。
練習に練習を重ねる。
自分のからだの一部になるまで。
それにしても鍼灸って本当にシンプル。
必要なのは1本の小さなハリ、一掴みのもぐさ、そして自分の手。
電気もガスもいらない。
(もぐさに火をつけるマッチは必要だけど)
あん摩師にいたっては自分の手があればいい。
もちろん、これらの相棒を使いこなす知恵は必要だけど。
最小限の道具で、いつでも、どこでも、心とからだを整えてくれる東洋医学。
なんてやさしいのだろう。
少し脱線しますが。
以前、震災ボランティアで活動する鍼灸師さんのニュース記事を読みました。
避難所で過ごす被災された方々を鍼灸で癒そうと活動をされていました。
「技術があればどこでも役立てる」との言葉。
感銘を受けました。
わたしもそんな風に、自分の知恵と技術を役立てたい。
このシンプルで、人にやさしく寄り添ってくれる医学を研究し、残し、受け継ぎ、発展させてくれた先人たちには本当に感謝です。
「このやさしい知恵を受け継ぐひとりになる」
ハリともぐさを手にし、学びの志を改めて認識しました。
鍼灸師への道の始まりで、ハリともぐさという相棒を手に入れたというお話でした。
あなたのライフワークの相棒は何ですか?^^
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